駐車場最前線レポート
会津オリンパス駐車場計画
白虎隊な日々 ~会津若松にて
- 物件名
- 会津オリンパス駐車場計画
- 竣工年月日
- 平成20年3月20日
- 建設地
- 福島県会津若松市
- 型式
- 3層4段 フラット式
- 用途
- 社員用・事業用
- 担当拠点
- 仙台支店
時は2007年11月戊辰戦争の激戦地、木枯し吹く会津若松に私は赴任した。
おりしの建築基準法改正により確認申請の受理が遅れ、工事着工が12月初旬までずれこんだ。物件の引渡しは3月。正月休暇を差引くと90日程度しかない。この大きさとこの設備で冬期工事の場合、この工期は無謀と直感したが、やるしかない。
元請ゼネコンが年内で基礎を終らせると頑張ってくれている。後工事(当社施工)で躓くわけにはいかない。私はプレッシャーを感じながら、協力業者と入念な打ち合わせをし、工程を練り直した。基礎工事はさまざまな問題を解決しながらほぼ順調に進み、天候に恵まれたこともあって、12月30日、基礎工事完了。この日、空模様は夕方から雪に変わった。狭い敷地での施工のため、材料搬入や近隣にお住まいの皆様には大変気を配りました。時間規制のある交通量の多い道路からの搬入のため、材料の搬入には特に入念な計画を立てました。その甲斐があってか、通行中の皆様に殆んどご迷惑をお掛けすることもなく大成功!
年は明けて1月6日、戦場(現場)へ向かう車窓の景色は、会津に近付くにつれ、白い妖精たちが賑わい始めている。しかし現場では白い悪魔と化していた。大規模な除雪作業。所長の話では、30日から3日間、雪が降り続き、現場内には60cmの雪が積り、正月休み返上で除雪作業を進めていたと聞いた。
1月8日、鉄骨工事開始。除雪のお陰で搬入もスムーズに進み、所長並びに地元協力業者には大変感謝している。 鉄骨工事中も幾度か大雪に見舞われたが、建方工事は当社No1の協力業者が施工しているので、たいした問題も無く、順調に進んだ。
会津若松でのような極寒地での冬期コンクリート打設は、普通に打設すると、コンクリートが凍害になり、強度不足を招く。それを防ぐ為、屋上に仮設折半屋根を架け、外周全面をシートで囲み、下からジェットヒーターで過熱養生をする(元請ゼネコン施工)。養生費で一体いくらかかっているのだろう。この燃料費高騰の煽りを受け、おそらく多額の費用が飛んだはずだ。
当社施工のロードヒーティング工事、電気工事などは、遅くまで施工した日もあったが、何とか竣工に間に合わせることができた。元請ゼネコン並びに協力業者の力添えが無ければ、到底不可能な工程であったことに間違いない。本当に感謝している。
竣工日、今までの天気が嘘のような快晴で、屋上から覗く鶴ヶ城の天守閣越しに見える飯盛山と、歴史の街【会津若松】の町並みが、私の瞳にはやけにキラキラと輝いて見えた。
(レポート投稿者:現場監督)
自走式駐車場施工ギャラリー
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仮設屋根とシートで全体を覆いました。
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駐車場内。車路幅を広くとり、停めやすくなっています。
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ヒーティング機器。
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